タクシードライバーの志望動機の書き方と例文|タクシー会社を選んだ理由の見つけ方【未経験・経験者】

キャリア

求人票を前に、履歴書の志望の動機の欄で手が止まっていないでしょうか。「運転が好き」「人と接する仕事がしたい」と書いたところで先が続かず、例文を検索してはそのまま写していいものか迷う。運転の実務経験がないと、書けることが少ないようにも感じられます。

タクシードライバーの志望動機は、求人票や会社が公表している情報から応募先の事実を1つ拾い、その事実を自分がなぜ重視するのかを、これまでの経験を挙げて説明する形で書きます。

本記事では、志望動機に書く3つのこと、応募先の事実の探し方、未経験・経験者別の例文、避けたい書き方、履歴書と面接での使い分けを順に解説します。

この記事を読んで分かること
  • Qタクシードライバーの志望動機には何を書けばいいですか?
    Aなぜこのタクシー会社に応募したいのか、これまでの経験のどこを仕事に活かせるか、入社後に何をしたいかの3つです。応募先を選んだ理由は、求人票の「仕事の内容」「事業内容や会社の特長」などから、確かめられる事実を拾って書きます。
  • Q未経験でタクシー会社に応募するとき、志望動機はどう書けばいいですか?
    A仕事の中身を知ったうえで移ろうとしていることと、前の仕事で身につけた力がタクシーの仕事のどこで使えるかを書きます。タクシーの乗務は運転だけでなく、乗務前の点呼と点検、乗務記録の記入、終業時の精算までが一日の流れです。工場の始業点検や店舗のレジ締めを続けてきた経験は、そのまま結びつけられます。
  • Q「運転が好き」はタクシーの志望動機に書いてもいいですか?
    A書いて構いませんが、そこで止めると応募先を選んだ理由が抜けます。運転の何が好きなのかを仕事の言葉に置き換え、求人票で確かめた応募先の仕事の内容とつなげます。
  • Q「なぜこの会社か」が思いつきません。どこを見ればいいですか?
    Aまず求人票の「仕事の内容」「事業内容・会社の特長」「就業時間・休日」「求人に関する特記事項」「就業場所」の5つの欄を見ます。足りなければ、応募先が公表している輸送の安全に関する方針や目標がホームページなどにあれば読みます。東京・神奈川・大阪の一部の地域では、タクシーセンターが法人タクシー事業者を評価して優良事業者を公表しています。
  • Q志望動機では「御社」と「貴社」のどちらを使いますか?
    A履歴書や職務経歴書などの文書では「貴社」です。「御社」は話し言葉なので、面接で使います。

タクシードライバーの志望動機で書くことは3つ

タクシードライバーの志望動機で書くことは、なぜこのタクシー会社に応募したいのか、これまでの経験のどこを仕事に活かせるか、入社後に何をしたいかの3つです。

3つは役割が違うので、どれも欠かさずに入れます。応募先を選んだ理由はこの会社に宛てたものであることを示し、活かせる経験は自分が何をしてきたかを伝え、入社後にしたいことは応募の理由を今後の仕事につなげます。

志望の動機は「なぜこの会社か」、アピールポイントは「何で役に立てるか」

履歴書では、志望の動機とアピールポイントが同じ欄にまとまっています。志望の動機はなぜその会社に応募したいと考えたかという理由で、アピールポイントは自分の経験や能力を活かして応募先に貢献したいという趣旨です(ハローワーク「応募書類の作り方」)。

1つの欄に3つを収めるので、配分は「応募先を選んだ理由は短く、活かせる経験に行数を使い、入社後にしたいことで締める」が基本になります。 応募先を選んだ理由は、会社の紹介に終始せず、自分との接点が分かるところまでを書きます。行数を使うのは、自分が何をしてきたかのほうです。

活かせる経験は、先に棚卸ししてから選ぶ

書き始める前に、自分の経験を一度すべて並べます。何を書くか迷うときは、選ぶ前に並べるほうが手が動きます。

  • これまでの仕事で、人に接した場面(接客・営業・電話対応・クレームへの対応など)
  • 時間や体調を自分で管理してきた経験(交替勤務、夜勤、早朝の出勤など)
  • 運転してきた年数と、無事故で続けてきた期間
  • 保有している免許(普通免許の取得時期、二種免許、フォークリフトなどの資格)
  • タクシーの経験がある人は、乗務してきたエリア、勤務形態、タクシーとハイヤーの区分

並べ終えたら、応募先の求人票の「仕事の内容」に近いものを2つか3つ選びます。 欄の行数は限られているので、並べたものを全部書くのではなく、応募先の仕事に近いものを選びます。応募先が複数あるなら、選ぶものは会社ごとに変わります。

志望動機に使う経験は、職務経歴書の形に整理しておくと選びやすくなります。会社名・在籍期間・担当してきた業務を入力していくと、これまでの仕事が一覧になります。運転の職歴なら、車種や勤務形態は項目から選べます。

運転以外の仕事から移る人も、接客・製造・事務の経験を同じ書式で並べて整理できます

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締めは「入社後に何をしたいか」で終える

最後の一文で手が止まりやすいところですが、締めに置くのは入社後にしたいことです。「学ばせていただきたい」「充実感を得たい」のような自分の側の希望だけで終えると、具体的で説得力のあるメッセージにはなりにくくなります。

締めの一文は、前に書いた自分の経験と、応募先の事実の両方につながる形にします。接客の経験を挙げたなら「車内でお客様と一対一になる仕事で活かしたい」、日勤中心の勤務形態を理由に挙げたなら「日勤の乗務を担当しながら長く続けたい」といった具合です。前の文と切り離れた決意表明にしないことが、締めのこつになります。

なお、書いた志望動機は面接でも口頭で説明することになります。読み返して自分の言葉になっていない部分があれば、話せる言葉に直しておきます。

「なぜこのタクシー会社か」は、応募先について確かめた事実から書く

応募先のタクシー会社について書ける事実は、まず求人票にあります。足りないときは、会社が公表している輸送の安全の情報や、タクシーセンターの事業者評価を見ます。

3つすべてを調べなければ書けない、ということではありません。求人票を読んで自分の経験と重なる点が見つかれば、それで応募先を選んだ理由は書けます。見つからないとき、あるいはもう一歩具体的にしたいときに、残りの2つを見ます。

求人票で読む5つの欄

求人票には、志望動機の材料になる欄があります。すべての求人に同じことが書かれているわけではないので、載っていれば読み、記載がなければ応募先に確かめます。

書かれていることがあるもの志望動機でどう使うか
仕事の内容流し・付け待ち・配車アプリの比率、観光や介護など会社が扱う事業、担当するエリア自分の経験が近い部分を選んで、活かせる経験とつなげる
事業内容・会社の特長保有台数、営業所の数、会社が打ち出している取り組み会社の規模や取り組みのうち、自分が重視する点を挙げる
就業時間・休日隔日勤務・日勤・夜勤のどれを選べるか、休日の取り方働き方を理由にする場合の根拠にする
求人に関する特記事項二種免許の取得支援(養成制度)の条件、研修や同乗指導、保証給未経験で応募する場合の前提として確かめる
就業場所配属される営業所(会社の所在地と違うことがある)エリアを理由にする場合は、ここで配属先を確かめる

「仕事の内容」の書き方が曖昧で判断できないときは、ハローワークの求人であれば窓口の職員が事業所に電話で確認してくれます。 分からないまま推測で書くより、確かめてから書いたほうが面接でも話がずれません。

給料や手当だけを志望理由にするのは避けますが、求人票で確かめた待遇や働き方が応募の理由になっているなら、その事実として書いて構いません。

タクシー会社は、輸送の安全についての情報を公表することになっている

求人票だけでは足りないときに見るのが、応募先が自分で公表している輸送の安全の情報です。タクシー会社を含む旅客自動車運送事業者は、輸送の安全に関する基本的な方針、輸送の安全に関する目標とその達成状況、国に報告することになっている事故についての統計を、インターネットなどで公表することになっています(旅客自動車運送事業運輸規則47条の7)。

さらに、タクシーに使う事業用自動車が200両以上の会社は、輸送の安全にかかわる教育及び研修の実施状況なども公表します。会社の規模によって読める範囲が変わるので、見つからない会社があっても不思議ではありません。

探すときは、次の順に見ます。

  • 応募先のホームページで「会社情報」「安全への取り組み」「運輸安全マネジメント」といったページを探す
  • 何年度のものか、どの法人・どの事業(タクシー、ハイヤー、バス)のものかを確かめる
  • 具体的な取り組みを1つ選ぶ(安全教育の内容、事故の振り返りの進め方など)
  • 選んだ取り組みを、自分が重視する理由(前職での安全手順やヒヤリハットの共有、無事故を続けてきた年数)につなぐ

年度と対象を確かめるのは大切です。公表ページには、その年度に実施したことの報告と、これからの年間計画の両方が載っていることがあるので、どちらを読んでいるのかを区別します。 入社時の安全教育のように新人向けの取り組みが書かれていることもあれば、既に乗務している運転者に向けた教育のこともあります。計画だけを見て、これからも同じように続くと決めつけないようにします。新人向けか、応募する法人や部門にも当てはまるかを確かめ、書かれていないことは応募先に聞きます。

公表方法はインターネットに限られていないため、ホームページに見当たらないこともあります。その場合は避けるべき会社だと判断せず、面接で聞く材料にします。事故の統計についても、対象は転覆や火災、死者または重傷者が出た事故など国に報告することになっているものなので、数字がゼロでも事故が1件もないという意味にはなりません。

「優良事業者」は、評価されている領域と自分の接点まで書く

地域によっては、タクシーセンターが法人タクシー事業者を評価し、優良事業者を公表しています。

地域制度評価の区分
東京(特別区・武蔵野市・三鷹市)東京タクシーセンターのタクシー評価制度。「接客・サービス」「安全・運行管理」「経営姿勢」と加点措置を100点満点で評価優良AAA・AA・A。一覧には保有台数も載る
神奈川(川崎市・横浜市・横須賀市・三浦市)神奈川タクシーセンターの事業者評価。法令遵守面・旅客接遇面・安全管理面・経営姿勢面などを評価100点はゴールド優良事業者、85点以上は優良事業者
大阪(大阪市域交通圏・北摂交通圏)大阪タクシーセンターの優良事業者等評価制度。申請した事業者を審査して認定する優良事業者

このほかに、国の制度として働きやすい職場認証制度(運転者職場環境良好度認証制度)があります。トラック・バス・タクシーの職場環境への取り組みを見える形にして、求職者が運転の仕事に就きやすくすることを目的にした制度で、一つ星から三つ星まであります。認証を受けた事業者は専用の検索サイトで探せ、事業種別を「タクシー・ハイヤー」に絞り込めます。ハローワークの求人票にも認証マークが表示されます。

認定を挙げただけの例
  • 「優良事業者である貴社に魅力を感じ、応募いたしました。」
  • 「働きやすい職場認証を取得されている点に共感いたしました。」

どちらも、その評価を自分がなぜ重視するのかが書かれていません。 認定は応募先を選んだ理由の裏づけとして添えるもので、理由の中心は、自分がそこを重視するわけのほうにあります。

自分との接点まで書いた例
  • 「接遇を含めて評価を受けておられる点を確かめて応募いたしました。前職の販売で6年間、お客様の要望を伺って対応してきた経験を、車内での接客でも活かしたいと考えております。」
  • 「安全や運行の管理も評価の項目に入っている制度で優良と公表されている点を確かめ、これまで12年間無事故で続けてきた運転をさらに続けたいと考えました。」

注意したいのは、評価の項目を読んで、その会社が個々の取り組みをしていると決めつけないことです。評価の加点項目にユニバーサルデザインタクシーの導入や乗務員研修が挙がっていても、優良の認定を受けていることだけでは、その会社がそれらをすべて実施しているとは言えません。 「その研修を行っている貴社で」と書くなら、会社のホームページや面接で個別に確かめてから書きます。

また、上の表のタクシーセンターによる評価は乗客の利便のためのものなので、働きやすさや給与、新人への教育の手厚さを読み取ることはできません。上の表の各制度が対象にしているのは、それぞれ記載した地域です。対象の地域外だからといって、会社の評価が低いという意味ではありません。東京の制度は法人タクシー事業者への評価で、運転者個人への評価ではない点も、書くときに取り違えないようにします。

【例文】未経験・経験者別のタクシードライバーの志望動機

未経験からの応募では、仕事の中身を知ったうえで移ろうとしていることと、前の仕事で身につけた力がタクシーの仕事のどこで使えるかを書きます。経験者は、乗務してきたエリアと勤務形態を具体的に書きます。

例文は4つ示しますが、いずれも編集部が作った作例です。応募先の事実と自分の経歴に入れ替えて使ってください。各例文のあとの解説にある①②③は、前章の3つ(①応募先を選んだ理由、②活かせる経験、③入社後にしたいこと)を指しています。

未経験は、仕事の中身を知ったうえで移ることを書く

別の職種から移る場合は、一般的に未経験者として扱われます。示すことは3つで、タクシーの仕事に移ろうと考えた理由、応募先の仕事の内容を理解したうえで応募していること、その仕事をこなせる能力や適性があることです(ハローワーク「職務経歴書の作り方」)。

仕事の中身を分かっていることは、前職の経験とつなげると伝わります。タクシーの乗務は運転だけでなく、出勤して点呼を受け、運行前の点検をしてから営業を始め、乗務記録を書き、終業時に記録を整理して売上を計算するところまでが一日の流れです(厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」)。工場で始業前の設備点検を続けてきた人や、店舗で毎日レジ締めをしてきた人は、その習慣をそのまま結びつけられます。

例文①|衣料品店の接客から、日勤を中心に選べる会社へ

貴社の求人で、日勤を中心に勤務形態を選べること、配車アプリからの依頼が多いことを拝見し、応募いたしました。前職の店舗では朝から夕方までの勤務を6年間続けており、同じ生活のリズムで長く働きたいと考えております。来店されたお客様の希望を伺って商品をご案内してきた経験は、行き先を伺ってお送りする仕事でも活かせると考えております。開店前の売場点検と一日の売上の精算を毎日続けてきましたので、乗務前の点検や乗務記録、終業時の精算も同じように習慣にできます。普通免許の取得から12年間、無事故で運転を続けてまいりました。接客で身につけた言葉づかいと気配りを、車内でお客様と一対一になる仕事で活かしたいと考えております。

1文目が①で、求人票の「就業時間・休日」と「仕事の内容」から拾っています。2文目は、そのうち日勤を自分がなぜ重視するのかを書いた部分です。3文目から5文目が②で、最後の1文が③です。②では接客の経験だけでなく、点検と精算という毎日の手順を挙げて、仕事の中身を分かっていることを示しています。

例文②|食品工場の交替勤務から、隔日勤務のある会社へ

貴社が公表されている輸送の安全への取り組みで、乗務員の方への安全教育の年間計画を拝見し、応募いたしました。前職は食品工場で8年間、三交替の製造ラインを担当し、始業前の設備点検と作業手順の確認を欠かさず行ってまいりました。ヒヤリとした出来事を朝礼で共有する取り組みにも加わっておりました。決まった手順を毎回同じように踏むことと、夜勤を含む勤務で体調を整えることは続けてまいりましたので、隔日勤務でも生活を組み立てられると考えております。二種免許は取得しておりませんが、貴社の養成制度で取得し、早く乗務に出られるよう努めます。

1文目が①、2文目から4文目が②、最後の1文が③です。①には会社が公表している安全への取り組みを使っていますが、確かめたのは「年間計画が公表されていること」までで、実施の中身まで見たと書かないようにしています。②でそれを自分が重視する理由(始業前の点検とヒヤリハットの共有)につなげました。公表されている事実を挙げるだけで終えず、自分の経験と重ねると、その会社に宛てた文章になります。

なお、タクシーで乗客を乗せて運転するには第二種免許が必要です。普通免許だけで応募でき、入社後に会社の費用で二種免許を取る養成制度を設けた募集であれば、二種免許は入社後に取る前提で書いて構いません。ただし養成制度には年齢や一定期間勤めることなどの条件が付くことがあるため、求人に関する特記事項で対象の条件を先に確かめます。取得の条件や費用は二種免許の取り方、養成制度の使い方は未経験からドライバーに転職で解説しています。

経験者は、乗務してきたエリアと勤務形態を具体的に書く

タクシーの経験がある人は、経験者として即戦力になることを説明するのが最大のアピールになります。何年乗務したかだけでなく、どのエリアで、どの勤務形態で、どの営業のしかたを中心にしてきたかまで書きます。

例文③|郊外の営業所から、市内中心部の営業所へ

貴社の求人で、配属先が市内中心部の営業所であることを確かめ、応募いたしました。前職のタクシー会社では5年間、郊外の営業所で無線配車と付け待ちを中心に乗務してまいりました。駅や病院への送迎を繰り返すなかで、時間帯ごとの人の流れを読んで待機する場所を選ぶ習慣がつきました。同じ営業所で5年間、無事故で乗務を続けております。中心部の営業所で乗務の幅を広げたいと考えて転職を決めましたので、郊外で土地勘をつかむために続けてきた覚え方を、貴社の営業区域でも早く活かしたいと考えております。

1文目が①、2文目から4文目が②、最後の1文が③です。エリアを変える転職では、求人票の「就業場所」で配属先を確かめてから書きます。会社の所在地と配属される営業所は違うことがあり、タクシーは営業所の場所によって走る地域が変わります。 就業場所から分かるのは配属先までなので、その地域の需要まで確かめていないなら、依頼の多さを理由にしません。

例文④|隔日勤務から、日勤を中心とした勤務形態へ

貴社の求人で、日勤を中心とした勤務形態を選べることを確かめ、応募いたしました。前職のタクシー会社では7年間、隔日勤務で深夜帯を含む乗務を担当してまいりました。長い拘束時間のなかでも休憩の取り方を自分で組み立て、無事故で続けてまいりました。家族の介護に時間を充てる必要が出てきたため、生活のリズムを整えやすい働き方に移ることを決めました。隔日勤務で身につけた体調の管理と、深夜帯での安全確認の習慣は、日勤の乗務でも活かせると考えております。

1文目が①、2文目と3文目が②、4文目が転職の理由、最後の1文が③です。働き方を変える理由は、前の会社への不満としてではなく、自分の事情と応募先の勤務形態の事実で書きます。隔日勤務で培った体調の管理と安全確認の習慣を、移った先でも活かせる形で示している点が②にあたります。

例文は「入れ替える場所」を決めて使う

例文をそのまま写すと、応募先を選んだ理由が自分のものでなくなります。入れ替える場所を先に決めてから使います。

例文のどの部分入れ替えるものどこから拾うか
①応募先を選んだ理由会社について確かめた事実求人票の5つの欄、会社が公表している輸送の安全の情報、タクシーセンターの事業者評価
②活かせる経験自分の経歴から選んだ2〜3点前章の棚卸し
③入社後にしたいこと①と②の両方につながる一文①で挙げた事実と②で挙げた経験

応募先が複数あるなら、①〜③を会社ごとに検討し直します。 ①は確かめた事実が変わり、②は応募先の仕事の内容に合わせて選び直し、③はその2つに合わせて書き直します。使い回せるのは棚卸しした経験の一覧のほうで、文章そのものではありません。

「運転が好き」「稼ぎたい」で止めない【避けたい書き方】

「運転が好き」「稼ぎたい」は応募のきっかけとしては自然ですが、そこで止めると応募先を選んだ理由が抜けます。きっかけの先にある、仕事のどこに惹かれたのかまで書きます。

きっかけは、仕事の中身と応募先の事実につないで書き直す

本音をそのまま書くのではなく、仕事の言葉に置き換えます。

よくあるきっかけそこで止めるとつなげる先
運転が好きどのタクシー会社にも当てはまり、応募先を選んだ理由にならない運転の何が好きなのかを自分の言葉にする。それが当てはまるなら、長く運転を続けてきた年数や道を覚えてきた経験を足し、求人票の仕事の内容と重ねる
稼ぎたい収入以外に応募先を選んだ理由が書かれない収入がどう決まるかを確かめたうえで、そのために自分が何をするかを書く
一人で働きたいタクシーは車内で乗客と一対一になる仕事なので、仕事の内容とかみ合わないまず、接客のある仕事を希望しているかを自分に確かめる。そのうえで、待機場所の選び方など自分で判断して動く場面が合っているなら、その点を書く
年齢的に始めやすそう消去法で選んだように読める長く続けられる働き方を探していることと、応募先の勤務形態の事実を結びつける

収入の決まり方を志望動機に含めるなら、タクシーの給料がどういう仕組みで決まるのかを踏まえてから書きます。仕組みはタクシー運転手の年収にまとめています。

働き方を理由にするなら、求人票の就業時間・休日の事実で書く

隔日勤務・日勤・夜勤のどれを選べるかは会社によって違います。働き方を志望理由にするときは、求人票の就業時間・休日の欄で確かめた事実を書き、前の会社の労働時間への不満としては書きません。

勤務形態ごとの一日の流れはタクシー運転手の仕事内容と向いてる人で解説しています。自分の生活に合う働き方を確かめてから、志望動機に書く言葉を決めます。

一方的な希望・前の会社の批判・例文の丸写しは避ける

この欄で避けたい書き方
  • 「貴社で学ばせていただきたいと考えております」だけで終わっている
  • 前の会社の待遇や人間関係への不満が理由の中心になっている
  • 文書なのに「御社」と書いている(文書は「貴社」、話し言葉が「御社」)
  • 検索で見つけた例文の言い回しをそのまま写している

前の仕事を辞める理由が前向きなものであれば、職歴欄の退職理由は簡潔にとどめ、この欄でていねいに書きます。不満を書き換えて前向きに見せるのではなく、応募先の求人票に書かれている事実に置き換えるのが、書き直しの筋です。

書いた志望動機を、履歴書・職務経歴書・面接でどう使うか

書いた志望動機は、面接で口頭でも説明することになります。履歴書の欄には短くまとめ、手元には確かめた事実と自分の経験のつながりを残しておくと、聞かれたときに言い直せます。

履歴書では、志望の動機とアピールポイントを1つの欄に収める

厚生労働省の履歴書様式例には、「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」という欄が1つあり、志望動機はここに書きます。特技と共用の欄なので、行数が足りないときは志望の動機とアピールポイントを先に入れます。

欄の広さに合わせて①②③をまとめます。タクシー会社に出す履歴書で、免許欄の書き方や賞罰欄と交通違反の扱いまで含めた記入例は、次の記事にまとめています。

職務経歴書に志望動機を書くなら、履歴書と同じ文にしない

職務経歴書の志望動機は必須の項目ではありません。書く場合は、履歴書と同じ内容にならないよう、エピソードを交えるなどして補います。置く位置は職務経歴より前が多く、文体は「〜を担当しました。」のようなていねいな形にします。職務経歴書そのものの作り方はドライバーの職務経歴書の書き方で解説しています。

面接に向けて、どこで確かめた事実かをメモに残しておく

提出する前に、書いたものをコピーして手元に残します。そのとき、応募先の事実をどこで確かめたか(求人票のどの欄か、公表されている情報のどれか)と、それを自分のどの経験と結びつけたかもメモに残しておくと、面接で「なぜそう思ったのか」まで話せます。

面接では志望の理由以外にも、前職と転職理由、運転歴と事故・違反歴、健康状態、勤務形態の希望などを聞かれます。面接全体の準備は次の記事にまとめています。

提出前に確認すること

提出する前に、3つが入っていること、応募先について確かめた事実が1つ以上入っていること、その事実を自分がなぜ重視するのかが書かれていることの3点を見直します。
  • 応募先を選んだ理由、活かせる経験、入社後にしたいことの3つが入っている
  • 応募先について確かめた事実を1つ以上入れた
  • その事実を自分がなぜ重視するのかを書いた
  • 文書なので「貴社」で統一している
  • 前の会社への批判を書いていない
  • 例文の言い回しをそのまま写していない
  • 給料や休日などの条件だけを理由にしていない
  • 書いた内容を面接で口頭でも説明できる
  • 応募先が複数あるなら、会社ごとに書き分けた

まとめ|例文を写す前に、応募先について確かめた事実を1つ拾う

タクシードライバーの志望動機は、応募先について何を知ったうえで応募しているかを書くと、自分の言葉になります。 求人票の5つの欄を読み、足りなければ会社が公表している輸送の安全の情報やタクシーセンターの事業者評価を見て、事実を1つ拾います。その事実を自分がなぜ重視するのかを、これまでの経験を挙げて説明すれば、例文を写しただけの文章にはなりません。

応募先に合わせた職務経歴書も用意する場合は、経験を1枚にまとめて保存しておくと、複製して応募先ごとに強調する経験を差し替えられます。

1枚作って保存しておけば、応募先ごとに複製して強調する経験を差し替えられます

Resumateで職務経歴書を作るベータ版につき無料で使えます

この記事の執筆者

ドライバー転職のホンネ編集部
編集部ドライバー転職のホンネ編集部

株式会社DeLT

トラック・タクシー・バス・配送など各分野の転職サービスと公的データを徹底調査し、ドライバーの方が自分に合った働き方と転職先を選べるよう情報を発信しています。

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