ドライバーの職務経歴書の書き方|運送・配送業の見本つき記入例と項目の選び方

キャリア

応募先から履歴書と一緒に職務経歴書も出してほしいと言われて、白紙の前で止まっていないでしょうか。履歴書と違って決まった枠がなく、何をどこまで書けばいいのかが分かりにくい書類です。

ドライバーの職務経歴書は、A4縦1〜2枚に標題・氏名・日付と職務経歴を必ず書きます。冒頭3項目を除き、職務経歴を含む合計3〜6項目程度が目安です。

本記事では、A4縦2枚の記入見本を示しながら、職務経歴を並べる4つの型、職務内容に車種・積荷・運行形態を入れる書き方、応募先ごとに書き分けるやり方までを解説します。

この記事を読んで分かること
  • Qドライバーの職務経歴書は何枚書けばいいですか?
    AA4縦サイズの白無地の紙1〜2枚程度です。パソコンで横書きに作るのが一般的ですが、黒のボールペンや万年筆を使った手書きでも差し支えありません(鉛筆とシャープペンシルは使えません)。運行実績の一覧のような別紙を付ける場合は、その分だけ枚数が増えても差し支えありません。
  • Q職務経歴書に必ず書く項目は何ですか?
    A標題(職務経歴書)・氏名・日付・職務経歴の4つです。それ以外に何を書くかは自由で、応募職種・職務要約・取得資格・活かせる能力・自己PR・志望動機などから選びます。項目の数は、冒頭の標題・氏名・日付を数えず、職務経歴を含めた全部で3〜6項目程度に収めるのが一般的です。
  • Q職務経歴書の日付は履歴書と別の日付でもいいですか?
    A提出日を書き、履歴書と同じ日付にそろえます。郵送するなら投函日、面接に持参するなら持参日です。年号は和暦か西暦のどちらかに統一します。
  • Q転職の回数が多い場合、職務経歴はどう並べればいいですか?
    Aキャリア式という並べ方があります。職歴を類型ごとに区分し、その中でアピール力の高い順に並べる方法で、車種や運行形態でまとめ直せます。ただし職歴の時間の流れが分かりにくくなるので、在籍した会社と期間だけを時系列で並べた「略歴」を別に付けます。どれを選ぶか迷うときは、古い順に並べる編年体式にします。
  • Q派遣やアルバイトで走っていた期間はどう書きますか?
    A正社員以外の期間は、派遣社員・契約社員・アルバイト・パートのように雇用形態を括弧書きで添えます。期間・勤務先・車種・積荷・件数は正社員のときと同じように書けます。軽貨物を業務委託で走っていた期間も、契約の形が分かるように書いておくと働き方が伝わります。

ドライバーの職務経歴書の書き方【記入例の見本】

下の見本は、経歴の要点を職務要約に、勤務先ごとの仕事内容を職務経歴に分けています。 まずは全体で、どんな紙面になるのかを確認してください。

トラックドライバーの職務経歴書の記入例。左が1枚目で標題・日付・氏名と応募職種・職務要約・職務経歴、右が2枚目で保有資格・活かせる能力・自己PR。A4縦2枚に収めた見本

見本は2tでの建材配送から始め、4tウイングの定期便を経て大型に乗る、運転歴19年の人を想定しています。拡大図はこのあとの見出しに載せています。

必ず書く4項目と、選んで書く項目

ハローワークの職務経歴書の手引きで必ず入れるとされているのは4つだけです。冒頭の「職務経歴書」という標題、氏名、日付、そして職務経歴です。それ以外は自由で、次のような項目から選びます。

  • 応募職種(求人票に出ている職種名)
  • 職務要約・略歴(経験年数・車種・運行形態など、経歴の要点を先に短くまとめる)
  • 取得資格・保有免許
  • 活かせる能力、身につけた技術や技能
  • 自己PR
  • 志望動機

項目の数は、冒頭の標題・氏名・日付を数えず、職務経歴を含めた全部で3〜6項目程度に収めるのが一般的です。 読んでほしい経験を見つけてもらいやすいよう、求人票の条件に近い項目から選んでください。

A4縦1〜2枚。手書きでもパソコンでもよい

用紙はA4縦サイズの白無地です。パソコンで横書きに作るのが一般的ですが、黒のボールペンや万年筆による手書きでも差し支えありません(鉛筆とシャープペンシルは不可)。手書き用の罫線入りの用紙も市販されています。

1〜2枚に収まらないときは、運行実績の一覧のような別紙を付けて、その分だけ枚数を増やせます。 走ってきたルートや取引先を全部見せたいなら、本紙を膨らませるより別紙に回します。

パソコンで作る場合の体裁にも決まりがあります。

パソコンで作るときの体裁
  • 本文の文字サイズは10.5〜12ポイント程度。標題と見出し以外のフォントはそろえる
  • 行間と文字間を詰めすぎない。上下左右の余白も十分にとる。特に左の余白は、応募先がファイリングするために要る
  • 標題と見出しは、太字・下線・番号・囲みなどで目立たせる
  • 年号は和暦か西暦のどちらかに統一する
  • 会社名・資格名は略さず正式な表記で書く(「(株)○○」ではなく「株式会社○○」)

日付は履歴書と同じ日付にする

日付は書いた日ではなく提出日を書き、履歴書と同じ日付にそろえます。 郵送なら投函日、持参なら持参日です。パソコンで作る場合も、氏名だけは自筆にして構いません。

そして、職務経歴書に書くのは、履歴書の欄に書ききれなかった中身のほうです。 履歴書の内容をそのまま書き写しては、2枚出す意味がなくなります。履歴書側の各欄の書き方と記入例は別の記事にまとめています。

職務経歴を並べる4つの型と、ドライバーの選び方

職務経歴の並べ方には編年体式・逆編年体式・キャリア式・フリースタイルの4つがあり、迷ったときは古いものから並べる編年体式にします。
並べ方向いている人ドライバーでの使いどころ
編年体式古い職務経歴から順に経歴の流れを見せたい人2t→4t→大型と乗る車が大きくなってきた場合。積み上げがそのまま伝わる
逆編年体式新しい職務経歴から順に直近の仕事を先に読んでほしい人いま大型や長距離に乗っていて、応募先も同じ条件の場合
キャリア式職歴を類型ごとに区分し、その中でアピール力の高い順に職務経歴が多く、複数に分類できる人転職の回数が多い場合。車種別・運行形態別にまとめ直せる
フリースタイル類型ごとに区分して各区分を時系列に並べる/勤務先ごとに職務内容と実績を書く上の3つに収まらない人正社員と業務委託が混ざっている場合

迷ったら編年体式

どれを選ぶか決められないときは編年体式にしてください。 このページの見本もこの型です。

2tから4t、大型と乗り換えてきた経歴は、古い順に並べるだけで任せられる車両が広がってきた流れになります。履歴書の職歴欄も古い順なので、2枚を並べたときに時期を追いやすくなります。

転職が多いならキャリア式にして略歴を添える

乗る車種や運行形態を変えるために会社を移った人は、在籍した会社の数が多くなります。古い順に並べると、同じ車種の経験が複数の会社に散らばることがあります。

キャリア式は、職歴を類型ごとに区分して、その中でアピール力の高い順に並べる方法です。「大型・長距離輸送(計8年)」「ルート配送(計6年)」のように車種や運行形態でまとめ、応募先の仕事に近いほうを先に置きます。

ただしこの型は、仕事の中身を強調できる代わりに職歴の時間の流れが分かりにくくなります。キャリア式にするときは、在籍した会社と期間だけを時系列で並べた「略歴」を別に付けてください。

職務経歴に車種・積荷・運行形態を書く【記入例】

職務経歴は勤務先ごとに事業内容・所属・雇用形態・職務内容・実績を書き、職務内容の欄には使用機器にあたる車種と、取扱製品にあたる積荷を入れます。

職務経歴書1枚目の拡大図。標題と日付・氏名に続いて、応募職種は求人票の職種名、職務要約は3行、職務経歴の1社目に事業内容・従業員数・所属・雇用形態・職務内容・実績・退職理由を記入した見本

勤務先1社ぶんは次のような形になります。

項目記入例
勤務先・期間株式会社△△運輸(2011年10月〜現在/14年11ヶ月)
事業内容・従業員数一般貨物自動車運送事業 従業員120名
所属・雇用形態○○営業所/正社員
職務内容(2011年10月〜2018年3月)4tウイングで食品の定期便を担当。関東〜東北、1日8〜10件。冷蔵・冷凍品の温度管理、パレット荷役と手積みの両方に対応
職務内容(つづき)(2018年4月〜現在)大型10tでセンター間の幹線輸送を担当。夜間運行、パレット荷役中心。デジタルタコグラフによる運行記録の確認
実績入社以来無事故無違反を継続。2021年4月から班長として新人3名の添乗指導を担当

勤務先ごとに事業内容・所属・雇用形態を書く

社名と期間だけでは、どんな会社で何を運んでいたのかが伝わりません。勤務先ごとに事業内容と従業員数、所属した営業所や部署を添えます。運送会社なら「一般貨物自動車運送事業」のように許可の種類が分かる書き方にします。

正社員以外で働いた期間は、派遣社員・契約社員・アルバイト・パートのように雇用形態を括弧書きで添えます。 派遣で働いていた期間は、就業先の社名に「(○○スタッフ株式会社より派遣)」と派遣元を添える書き方があります。軽貨物を業務委託で走っていた期間も、契約の形が分かるように書いておきます。

職務内容には車種・積荷・運行形態を入れる

職務内容の欄には、仕事の具体的な内容や処理方法、責任の範囲のほか、取扱製品の種類や使用機器を書き添えられます。ドライバーにとっての使用機器が車種であり、取扱製品が積荷です。

書き足すのは次の6つから、求人票の条件に近いものを選びます。

  • 車種と最大積載量(2t・4t・大型10t・トレーラー、平ボディ・ウイング・冷凍・ダンプなど)
  • 積荷の種類(食品・冷凍チルド・建材・危険物・精密機器など)
  • 運行形態(ルート配送・長距離・中近距離・スポット・宅配・センター間幹線)
  • 担当エリアと1日あたりの件数
  • 荷役の範囲(パレット荷役か手積み手降ろしか、その割合)
  • 使っていた機器(デジタルタコグラフ、動態管理、配送アプリ)

同じ会社の中で乗る車が替わったなら、その時期で職務内容を分けて書きます。 4tから大型に乗り換えた時期が分かれば、どちらの経験が何年あるのかが読み取れます(車種と運行形態はトラックドライバーの年収でも金額を分ける軸になっています)。

文末は「〜を担当」「〜に従事」のような体言止めにし、1文が長くならないようにします。

実績は数字で書く。数字がなければ工夫した点を書く

実績の欄には、可能であれば成果の数値を入れます。ドライバーなら次の数字です。

  • 無事故・無違反を継続している年数
  • 1日あたりの配送件数、1運行あたりの走行距離
  • 担当した納品先の数、指導した新人の人数

数値にしにくい仕事なら、創意工夫した点や改善した点を書きます。「納品先の受け入れ時間に合わせて配送順を組み直し、現場での待機を減らした」のように、どんな経過でどんな成果になったのかを書けば実績になります。

退職理由は「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」のように簡単に書きます。詳しく伝えたいときは丁寧に書いても構いませんが、前の会社の批判は書きません。

白紙から書き始めると、車種や積荷の言葉を思い出すところで手が止まります。当サイトの「Resumate」は無料の職務経歴書ツールで、車種17種・運行形態11種・積荷11種・雇用形態6種を一覧から選べます。

車種・運行形態・積荷・雇用形態は項目から選ぶ方式です

Resumateで職務経歴を作りはじめるベータ版につき無料で使えます

保有資格と活かせる能力の書き方

保有資格は正式名称と取得年月で書き、すでに失効したものや勉強中のものも、その旨をはっきり書けば載せられます。

職務経歴書の後半の拡大図。職務経歴の2社目に加えて、保有資格を取得年月つきで4件、活かせる能力を4項目、自己PRを丁寧語で記入した見本

資格は正式名称と取得年月で書く

資格・免許は略さず正式な名称で書き、取得年月を添えます。技能講習で得た資格は、語尾が「取得」ではなく「修了」です。

すでに失効した免許、勉強中の資格、1次試験だけ合格して2次試験を待っている資格も、その状態を明記すれば書けます。「勉強中(2026年11月受験予定)」のように、いまどの段階かが分かる形にします。

大型免許を職業訓練で取ったなら、訓練の施設名とコース名、身につけた内容まで書けます。フォークリフトのように名称と語尾を間違えやすい資格は、別の記事にまとめています。

運転以外にできることも項目にする

活かせる能力の欄には、技術・技能・知識としてアピールできることを書きます。運転以外では次のようなものが当たります。

  • 荷役(パレット荷役、手積み手降ろし、ラッシング・固縛)
  • 積荷の扱い(冷蔵・冷凍品の温度管理、危険物、重量物)
  • 運行の条件(夜間運行、長距離、雪道・山道)
  • 機器(デジタルタコグラフ、動態管理、配送アプリ)
  • 現場のまとめ役(班長・リーダー、配車、新人指導)
荷役や機器の使用経験も書き、運転に加えて担当してきた作業を示します。

応募職種と職務要約の書き方

応募職種の欄には、求人票に書かれている職種名をそのまま簡潔に書きます。

職種名は自分で考えず、求人票に合わせる

「ドライバー」「運転手」「配送スタッフ」のどれで書くか迷いますが、自分で決める必要はありません。応募先が求人票に出している職種名を、そのまま書き写します。 複数の職種を募集している応募先でも、どの枠に応募したのかが1行で伝わります。

職務要約は3〜4行で全体をまとめる

職務要約は、経歴のエッセンスを先にまとめる項目です。見出しは「略歴」「経歴概略」でも構いません。何年働いたか、どの車種に乗ってきたか、どんな運行形態か、無事故を何年続けているか。目安として、この4つを3〜4行にまとめます。 職務経歴の詳細より前に置く項目です。

自己PRは、性格や行動の特性、仕事への姿勢や意欲など、長所や強みを書く項目です。ドライバーの例文は履歴書のアピールポイント欄の記事にまとめています。志望動機を入れるなら、履歴書の応募理由を詳しく補います。同じ文章を写すだけにしません。

職務要約と自己PRは、材料がそろっていても文章にするところで時間がかかります。「Resumate」は6つのステップで材料を入力する形で、職務要約・業務内容・自己PRの欄からAIの下書き機能を呼び出せます。実績のエピソードは、状況・課題・行動・結果の4つの問いに答える形で書けます。

職務要約・自己PRはAIの下書き機能で叩き台を作れます

Resumateで文章の叩き台を作るベータ版につき無料で使えます

応募先ごとに書き分ける

職務経歴書は応募先ごとに中身を変えるもので、同じものをそのまま複数の会社に使い回すのは適当ではありません。

先に全部入りを1つ作って、そこから選ぶ

とはいえ、応募のたびに白紙から作り直すのは現実的ではありません。先に自分の職務経歴と能力を全部書き出した素材集(マスターシート)を作り、応募先ごとにそこから必要なものを選ぶ方法があります。

書き出すのは、次の内容です。

  • 勤務先ごとの期間・事業内容・従業員数・所属・役職・雇用形態(アルバイトを含む)
  • 職務内容と実績(どんな経過で、どんな成果をあげたか)
  • 取得資格、身につけた技術・技能、職業訓練や社内研修の受講歴
  • 職務以外の経験(同業者の勉強会、地域の活動など)

書き出したら、それぞれを一言のキーワードにしておきます。応募先が決まったら、その一覧から効くものを抜き出して1〜2枚に組み直します。

求人票から応募先が求めていることを書き出す

選ぶ基準は求人票です。応募先のホームページとあわせて、次の6つで何を求めているのかを書き出し、自分が満たしているかを確認します。

  • 職種
  • 仕事の内容
  • 学歴
  • 必要な経験
  • 必要な免許・資格
  • その他の条件

求人票が求めている経験と免許・資格のうち、自分が満たしているものは必ず入れてください。「大型免許必須」の求人なら大型免許を、「冷凍品の経験者歓迎」なら冷凍・チルドの温度管理を、目立つ位置に置きます。

満たせていない項目は、求めているものの一部や近い経験がないかを探します。長距離を求められていて中距離しかない場合でも、夜間運行や泊まりでの運行の経験があれば重なります。運転職そのものが未経験なら、未経験からドライバーに転職する記事もあわせて確認してください。

提出前に確認すること

  • 標題・氏名・日付・職務経歴の4つが入っている
  • 日付が提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日)で、履歴書と同じ日付になっている
  • 職務経歴を含む項目が3〜6個程度に収まっている(標題・氏名・日付は数えない)
  • 会社名・資格名が正式な表記になっている
  • 年号が和暦か西暦のどちらかにそろっている
  • 職務内容に車種・積荷・運行形態が入っている
  • 求人票が求めている経験・免許のうち、自分が満たすものを書いた
  • 誤字脱字がない。印刷したものにかすれや汚れがない
  • コピーを取ってから提出する

面接では職務経歴書の記載内容にそって質問されるので、手元のコピーを面接前に読み返してください。

まとめ|見本をなぞる前に、どの項目を選ぶかを決める

職務経歴書で迷うのは書き方ではなく、何を書くかのほうです。 標題・氏名・日付と職務経歴は必須です。冒頭3項目を除き、職務経歴を含む3〜6項目程度にまとめます。並べ方も4つの型から選べて、迷ったときは古い順の編年体式です。

そのうえで職務内容の欄に車種・積荷・運行形態・件数を入れれば、社名と期間だけでは伝わらない担当業務の中身を示せます。1社ごとに中身を変えるのが前提の書類なので、全部入りを1つ作ってそこから選ぶ形にしておくと2社目からが早くなります。

ドライバー向けの「Resumate」は、ログインすると職務経歴書を保存でき、まるごと複製できます。「○○運輸 応募用」のように名前を付けて増やし、強調する経験だけ差し替えられます。PDF・Word・A4の印刷プレビューで出せます。

複製して応募先ごとに書き分けられます

Resumateで職務経歴書を作るベータ版につき無料で使えます

この記事の執筆者

ドライバー転職のホンネ編集部
編集部ドライバー転職のホンネ編集部

株式会社DeLT

トラック・タクシー・バス・配送など各分野の転職サービスと公的データを徹底調査し、ドライバーの方が自分に合った働き方と転職先を選べるよう情報を発信しています。

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