バス運転手の志望動機の書き方と例文|路線・観光・送迎で変わる会社を選んだ理由【未経験・経験者】
志望動機の欄に「地域の役に立ちたい」と書いたものの、次の一文が出てこない。バスが未経験で大型二種もないと、なおさらです。
バス運転手の志望動機は、応募先が路線・高速・観光などの貸切・送迎のどのバスを走らせているかを求人票で確かめ、その会社について確かめた事実を1つ選んで、自分がそれを重視する理由を前の仕事の経験で説明する形で書きます。- まず求人票で、担当するのが路線・高速・観光などの貸切・送迎のどれかを確かめる
- 送迎バスの募集は、施設や学校が自前で運行していて、応募先がバス会社でないことがある
- バス会社には安全の方針・目標・報告対象事故の統計を公表する決まりがあり、応募先の事実に使える
- 貸切の会社ならセーフティバスの認定も確かめられるが、自分が重視する理由まで書く
- 大型二種がなくても、応募できる募集か・いつ取るか・支援の条件を確かめて予定を書く
バス運転手の志望動機は「応募先を選んだ理由・使える経験・入社後にしたいこと」で組み立てる
志望動機に入れるのは、そのバス会社に応募した理由、前の仕事の経験のうちバスの仕事で使えるもの、入社後にどんな運転士になりたいかの3つです。 履歴書では志望の動機とアピールポイントが同じ欄なので(ハローワークの手引き)、応募した理由は短く、経験に行数を割きます。
使える経験は、バスの仕事の場面に合わせて選ぶ
バスの仕事に結びつけやすいのは次のような経験です。先に並べてから絞ります。
- 人に道順や支払い方法などを説明してきた場面
- 決まった時刻どおりに動く仕事を続けてきた経験
- 始業前の点検や、指さしでの確認を毎日続けてきた経験
- 運転歴と無事故の年数、持っている免許の種類
- バスの経験がある人は、乗務してきた路線や事業、車両の大きさ
並べ終えたら、求人票の「仕事の内容」と見比べて、重なりの大きいものを2つほどに絞ります。 一覧は職務経歴書にまとめておくと、応募先が変わっても使い回せます。
\ 勤務先ごとに経験を整理。応募したい仕事の種類に路線・観光/貸切・送迎/特定バスがあります /
Resumateで職務経歴書を作りはじめるベータ版につき無料で使えます「なぜこのバス会社か」は、その会社が走らせているバスの種類から書く
路線・高速・観光などの貸切・送迎のどれを担当するかで、仕事の中身も、会社について確かめられる情報も変わります。 求人票で自分との接点が見えればそれで書け、もう一歩具体的にしたいときに公表情報や認定を見ます。
求人票の「仕事の内容」「就業場所」で、担当するバスを確かめる
| 担当するバス | 事業の区分 | 運転以外の仕事の例 | 志望動機で拾える応募先の事実 |
|---|---|---|---|
| 路線バス | 乗合 | 停留所での運賃の受け取り、次の停留所や乗換の案内、終業時の運賃の精算と作業日報 | 配属される営業所、担当する系統 |
| 高速バス | 乗合 | 求人票に書かれた業務で確かめる | 運行する路線、勤務の組み方 |
| 観光・団体旅行などの貸切バス | 貸切 | 乗車の数日前に担当が決まり、渋滞の情報などを集めて備える。ガイドが同乗する場合はガイドとともに指示を受ける | 主な運行の中身(修学旅行・ツアーなど) |
| 送迎バス | 貸切・特定など、または施設・企業の自社運行 | 求人票に書かれた業務で確かめる | 送り迎えする施設・学校・企業 |
路線と観光の例は job tag(厚生労働省)によります。配属される営業所は会社の所在地と違うことがあるので、地域を理由にするなら就業場所で確かめます。
送迎バスの募集は、応募先がバス会社とは限らない
送迎はバスの使い道で、バス会社が請け負う場合も、施設や学校が自前で運行する場合もあります。job tag の「送迎バス等運転手」によると、施設・学校の送迎バス運転手は、バスの大きさによって普通免許か大型免許で運転する一方、バス会社に就職して送迎バスを運転する場合は大型二種が要ります。 必要な免許は応募する求人で確かめてください。
施設や学校が応募先なら、送り迎えする相手とその事業から理由を書きます。バス会社なら次の公表情報を、貸切の事業者ならセーフティバスの認定も確かめられます。
バス会社が公表している「輸送の安全」の情報から1つ拾う
バス会社には、安全についての方針と目標、その目標をどこまで達成したか、国への報告の対象になる事故の統計を、毎年度インターネットなどで公表する決まりがあります(旅客自動車運送事業運輸規則47条の7)。教育及び研修の実施状況なども公表するのは、貸切バスの事業者は台数にかかわらず、乗合バスは乗合・特定の車両が合わせて200両以上の場合など(貸切委託運行の許可を受けた乗合は台数を問わず)です。
- ホームページで運輸安全マネジメントや安全の取り組みのページを探す
- 年度と、乗合・貸切のどの事業のものかを確かめる
- 事故を防ぐ取り組みを1つ選び、自分が同じことを大切にしてきた経験につなぐ
公表はインターネットに限られないので、見当たらなくても避けるべき会社とは言えません。研修の情報は報告か計画か、新人向けかを見分けます。事故の統計は、転覆・火災や死者または重傷者が出た事故などが対象で、ゼロでも事故が1件もないという意味ではありません。
観光・貸切の会社ならセーフティバス、どの種類でも働きやすい職場認証
貸切バスには、日本バス協会の貸切バス事業者安全性評価認定制度(セーフティバス)があります。利用者や旅行会社が、より安全な貸切バスを選ぶ目安にする任意の制度で、2025年度の申請から一ツ星〜五ツ星の5段階になり、一覧で認定の種別と期限を確かめられます。新規は一ツ星からで、更新時に基準を満たせば一段上がり、維持や降格もあるので、星の数だけで会社を比べません。
このほか、トラック・バス・タクシーを対象にした国の働きやすい職場認証制度があり、認証マークはハローワークの求人票にも表示されます。
- 「セーフティバスの認定を受けている貴社に魅力を感じました。」
認定の名前に書き足すのは、その評価を自分がなぜ大事だと考えるのか、という一点です。 例文②がその形です。利用者向けの評価で、働きやすさや教育の手厚さ、評価項目にある個々の取り組みの実施までは読み取れないので、書くなら個別に確かめます。
【例文】未経験・ドライバー経験者・バス経験者のバス運転手の志望動機
例文は、応募先の事実と自分の経験を書いた部分を、自分のものに入れ替えて使います。 3つとも編集部の作例で、①②③は応募した理由・使える経験・入社後にしたいことです。
未経験から路線バスへ(接客・販売から)
求人票の就業場所で、配属先が私の住む地域にある営業所だと確かめ、貴社に応募いたしました。この地域で暮らしてきたので、停留所の周りの道や施設の場所を把握しています。スーパーのレジを9年間担当し、支払い方法が分からずに戸惑うお客様に、一つずつ説明してきました。貴社の募集は、入社後に会社の支援で大型二種を取得できる条件のものと確かめております。免許の取得に励み、運賃や乗換のご案内でも、お客様が迷わずに乗り降りできる運転士になりたいと考えております。
1〜2文目が①、3文目が②、最後が③で、4文目は作例の設定です。大型二種を持たずに応募する場合は、応募できる募集か、いつ免許を取るのか、支援の条件は何かを、求人に関する特記事項で確かめてから予定を書きます。 免許は二種免許の取り方、未経験から移る流れは未経験からドライバーに転職で扱っています。
トラック・タクシーから観光・貸切バスへ
貸切バスの安全性評価の認定を一覧で確かめ、貴社に応募いたしました。前職では大型トラックで10年間、長距離の輸送を担当し、出発前に渋滞の情報と休憩場所を調べて、運行計画と照らし合わせてから走ることを続けてまいりました。日々の安全確認を大切にしてきたため、会社としての安全への取り組みも外部の審査で確かめられている点を重視しました。団体のお客様を乗せる運行でも、準備を欠かさない運転を続けてまいります。
1文目と3文目が①、2文目が②、最後が③です。3文目で、第三者の評価を重視する理由を自分の習慣と結んでいます。
別のバス会社から移る
貴社の求人で、高速バスの乗務があり、勤務の予定が月ごとに前もって示されることを確かめ、応募いたしました。前職では路線バスを8年間担当し、ダイヤどおりの運行と、運賃の精算・作業日報の記入を毎日続けてまいりました。都市間の長距離運行を担当したいと考え、高速の路線を持つ貴社を選びました。予定が前もって分かれば、長距離の乗務に向けて体調を整えられます。路線で身につけた時間の管理と確認の習慣を、長距離の運行でも守っていきたいと考えております。
1文目・3文目・4文目が①、2文目が②、最後が③で、1文目の勤務の示し方は作例の設定です。別のバス会社から移る場合は、前の会社への不満ではなく、応募先で担当したい運行と、それを選ぶ自分の理由で書きます。
「地域の役に立ちたい」「運転が好き」「養成制度があるから」で終わらせない
この3つは本音として書いて構いませんが、それだけではどの会社を選んだかが見えないので、応募先の路線や事業と自分の経験の重なりを書き足します。| 書きがちな理由 | そこで終わると | 書き足す先 |
|---|---|---|
| 地域の役に立ちたい | 応募先の路線や営業所とのつながりが見えない | 配属される営業所や担当する系統と、自分とその地域の関わり |
| 運転が好き | バスの仕事で何をしたいかが見えない | 運転してきた年数や無事故の期間と、応募先で担当するバスの種類 |
| 養成制度があるから | 免許を取ったあとにどうしたいかが抜ける | 制度の条件を確かめたうえで、取得後にどんな運行を担当したいか |
| 安定していそう | 何をもって安定と考えたかが分からない | 求人票で確かめた勤務の組み方や雇用形態 |
待遇や、公営と民間の違いを理由にするなら、先にバス運転手の年収で仕組みを確かめます。
- 「貴社で成長したい」のように、自分の希望だけで終えている
- 前の職場の勤務時間や人間関係への不満を、応募の理由にしている
- 会社に出す文書なのに「御社」と書いている
- 見つけた例文の言い回しを写している
履歴書と面接で志望動機を使うときと、提出前の確認
志望動機は履歴書の欄に短くまとめ、面接で聞かれたときに言い直せるよう、どこで確かめた事実かを手元に残しておきます。 欄の書き方はドライバーの履歴書の書き方、職務経歴書にも書くなら同じ文にせずエピソードで補います(職務経歴書の書き方)。
応募書類に志望動機の欄がない募集もあります。たとえば都営バス(令和8年度 養成枠・春募集A日程)の公表されている申込書PDFは、学歴・職歴・資格免許などを書く様式で、志望動機の欄はありません。 面接で聞かれた場合に備えて話せるようにしておきます(バス運転手の面接)。
- 担当するバスの種類と配属先を、求人票で確かめた
- 確かめた応募先の事実と、それを自分が重視する理由の両方がある
- 前の仕事の経験をバスの仕事の場面につないだ
- 会社に出す文書は「貴社」にし、待遇だけを理由にしていない
- 複数の会社に出すなら、会社ごとに中身を変えた
まとめ|担当するバスの種類が分かれば、材料を探しやすくなる
担当するバスの種類が分かれば、使える経験も、見るべき公表情報や認定も絞れて、書く材料を探しやすくなります。 あとは確かめた事実と自分の経験を結びます。
職務経歴書も用意するなら、ひとつ作って保存しておくと、応募先ごとに複製して使えます。
\ 保存した職務経歴書は複製して、会社ごとに強調する経験だけを入れ替えられます /
Resumateで職務経歴書を作るベータ版につき無料で使えます参考文献
- ハローワーク「応募書類の作り方」1.履歴書
- ハローワーク「職務経歴書の作り方」
- 厚生労働省「求人票の見方」
- 職業情報提供サイト(job tag)「路線バス運転士」
- 職業情報提供サイト(job tag)「観光バス運転士」
- 職業情報提供サイト(job tag)「送迎バス等運転手」
- 道路運送法(e-Gov法令検索)
- 旅客自動車運送事業運輸規則(e-Gov法令検索)
- 国土交通省告示第1089号(旅客自動車運送事業者が公表すべき輸送の安全に係る事項)
- 国土交通省 運輸安全マネジメントの義務付け対象の拡大(別紙)
- 自動車事故報告規則(e-Gov法令検索)
- 日本バス協会「貸切バス事業者安全性評価認定制度 認定制度について」
- 日本バス協会「貸切バス事業者安全性評価認定制度 認定規程」
- 国土交通省「働きやすい職場認証制度」
- 東京都交通局「令和8年度 自動車運転(バス)養成枠【春募集】(A日程)採用選考案内」
よくある質問
Q.バス運転手の志望動機は、何を入れて組み立てればいいですか?
A.応募した理由、前の仕事でバスの仕事に使える経験、入社後にどんな運転士になりたいかの3つです。応募した理由は、求人票で担当するバスと配属先を確かめてから書きます。
Q.大型二種を持っていない未経験者は、志望動機をどう書けばいいですか?
A.大型二種なしで応募できる募集か、いつ取るのか、支援の条件を求人に関する特記事項で確かめ、その予定を書きます。接客の経験は運賃や乗換の案内につなげます。
Q.観光バスと路線バスで志望動機は変わりますか?
A.変わります。路線は運賃や乗換の案内、貸切は団体の運行と事前の準備があり、使える経験も確かめられる情報も違います。
Q.「地域の役に立ちたい」という志望動機は弱いですか?
A.本音として書いて問題ありません。ただ一文だけでは、なぜその会社かが伝わりません。配属される営業所や担当する系統と、自分とその地域の関わりを足します。
Q.バス会社への志望動機は「貴社」と「御社」のどちらで書きますか?
A.会社に出す文書は「貴社」、面接では「御社」です。交通局や施設・学校なら相手に合った呼び方にします。
この記事の執筆者
株式会社DeLT
トラック・タクシー・バス・配送など各分野の転職サービスと公的データを徹底調査し、ドライバーの方が自分に合った働き方と転職先を選べるよう情報を発信しています。
関連記事
バス運転手の面接で聞かれること|大型二種がない人の選考の流れと、事故歴・健康の確認
バス運転手(バス会社)の面接に向けて、準備しておきたい質問と答え方を解説します。大型二種がない人の選考の進み方(都営バスの例)、会社が事故歴・健康・飲酒をいつ確かめるか、入社後に乗務の前に受ける指導が貸切と乗合で違う点、面接の前に用意しておくことまでまとめました。
バス運転手の年収はいくら?安いと言われる理由と路線・観光・高速の差・上げ方
バス運転手の年収を公的データで解説。令和7年賃金構造で全国平均約453万円。路線・観光・高速・夜行・送迎の種別差、公営と民間の違い(「1000万」の真偽)、地域差・年齢別カーブ・事業所規模差、大型二種の養成制度、2024年問題による運転者不足と待遇改善、稼げる人の条件と年収の上げ方まで解説します。
二種免許の取り方|種類・受験資格・費用・期間と会社負担で実質無料にする方法
二種免許(普通・中型・大型・けん引)の取り方を解説。種類と運転できる車、受験資格(2022年改正で19歳から)、費用と期間の相場(普通二種20〜25万円)、取得の流れ、学科・技能試験の中身、タクシー・バス会社の費用負担で実質無料に取得する方法まで、警察庁などの公的データをもとにまとめます。