バス運転手の面接で聞かれること|大型二種がない人の選考の流れと、事故歴・健康の確認
面接の案内が届いたものの、大型二種を持っていない、事故歴や持病を聞かれたらどう答えればいいのか、と手が止まっていないでしょうか。
バス運転手の面接に向けては、応募の理由と前の仕事に加えて、早朝・深夜の勤務、事故・違反歴、健康、大型二種の有無について、求人票と出した書類を見直して答えを用意しておきます。大型二種がない人は、養成枠の選考と免許を取る時期を確かめておきます。- 応募の理由・前職・勤務・事故歴・健康・大型二種の6点を、求人票と出した書類で見直す
- 都営バスの養成枠は、二次合格後に任用され大型二種を取り、三次で再び運転を確かめる
- 会社は新しく雇った運転者について、雇い入れ前の事故歴を証明書などで確かめることになっている
- SASと判明しただけで直ちに運転から外すなどの差別的な扱いは厳禁と、国のマニュアルにある
- 初任指導は選任前に受ける。貸切は経験者も対象、乗合は他社での直近3年の乗合の選任歴で対象が変わる
バス運転手の面接で準備しておきたい質問と答え方
この記事では、面接の前に見直しておきたい項目を、応募の理由、前の仕事、早朝・深夜を含む勤務、事故・違反歴、健康、大型二種の有無の6つに整理します。 実際に何を聞くかは会社ごとに違うので、答えの材料をそろえておく目安として使ってください。
| 質問例 | 答えるときに押さえること |
|---|---|
| なぜバスの運転手に、なぜこの会社に | 求人票で確かめた応募先の事実に、自分の経験をつなげて話す |
| 前の仕事と辞めた理由 | 担当した仕事を具体的に話し、前の職場の批判にしない |
| 早朝・深夜を含む勤務で働けるか | 求人票の就業時間で勤務の組み方を確かめ、自分の生活で続けられるかを話す |
| 事故・違反歴 | 時期と内容を正確に話す(下の「事故歴・健康・飲酒」で扱います) |
| 健康 | 運転や勤務に関わる範囲を整理しておく |
| 大型二種 | 持っているか、ない場合は受験資格と取得の予定 |
応募の理由の組み立て方はバス運転手の志望動機、待遇の仕組みはバス運転手の年収で扱っています。
答えにくい質問は、事実と、いまの行動を組にして話す
事故・違反歴や勤務、大型二種のように答えにくい質問ほど、事実を先に言い、いま自分がしていることを続けて話すと、短くまとまります。 次は編集部の作例です。
- 事故・違反歴:「3年前に一時停止の違反で反則金を納めました。それからは交差点の手前で止まり、左右を確かめてから進むことを続けています。」
- 早朝の勤務:「求人票で、早番は5時台に始まる日があると確かめました。前職の工場で6時始業の交替勤務を5年続け、前日の就寝時間を決めて体調を整えてきました。営業所へは車で15分なので、4時台に起きれば間に合います。」
- 大型二種がない場合:「大型二種は持っていませんが、受験資格は満たしています。取得までの流れと費用の条件を募集要項で確かめたうえで応募しました。」
年数や時刻などは、自分の条件に置き換えて使ってください。まだ職務経歴書がなければ、前の仕事を勤務先ごとにまとめておくと、面接で話す順番を考えやすくなります。
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Resumateで職務経歴書を作りはじめるベータ版につき無料で使えます大型二種がない人は、養成の選考の段階と免許を取る時期を確かめる|都営バスの例
大型二種を持たずに応募するなら、その募集で選考がどう進み、免許をいつ取るのかを先に確かめます。 公表されている例として、東京都交通局の都営バス(令和8年度・春募集A日程)の通常枠と養成枠を比べます。
| 通常枠 | 養成枠 | |
|---|---|---|
| 応募時の大型二種 | 持っている(取得見込みも可) | 受験資格があり、まだ持っていない |
| 選考の段階 | 適性検査 → 面接・運転の実技・身体検査 | 一次 適性検査 → 二次 面接・運転の実技・身体検査 → 三次 大型二種を取ったあとの運転の実技 |
| 運転の実技の車 | 大型一種がないと受けられない(車種の記載はない) | 二次は普通免許で運転できる車(ワンボックスカーなど) |
| 免許の費用 | — | 局が負担する仕組み(試験・交付の手数料は自己負担)。任用から3年以内に辞めると一部または全額を返還 |
養成枠では、二次選考に合格すると会計年度任用職員として任用され、その間に大型二種を取ります。取得できなければ三次選考を受けられず、不合格になります。 年齢や違反点数などの応募資格は、募集要項で確かめてください。
どの会社でも、養成で応募するなら受験資格を先に確かめます。大型二種の受験資格は、原則として21歳以上かつ普通免許などの経歴が通算3年以上(一定の乗務経験などがあれば2年)です。特例教習を修了した人は、19歳以上・経歴1年以上で受けられます(道路交通法96条)。取り方は二種免許の取り方にまとめています。面接では、取得の予定と、取れなかった場合の扱いや費用の返還の条件を確かめていることを話せるようにしておきます。
事故歴・健康・飲酒は、面接のほかに入社前後の手続きでも確かめられる
会社は、新しく雇う運転者の雇い入れ前の事故歴を証明書などで把握し、健康は雇入れ時と定期の健康診断、乗務前の点呼で、飲酒は乗務の前と後の点呼で確かめることになっています。 面接では、時期と内容を正確に話し、いま気をつけていることを添えます。
事故歴は、国の指導監督の指針で、自動車安全運転センターの運転記録証明書や無事故・無違反証明書などにより把握することとされています。運転記録証明書では、直近5年・3年・1年から選んだ期間の違反、事故、免許の停止などの処分の記録が分かります。申請は本人ができ、交付手数料は1通800円(払込の方法により別に料金がかかります)、郵便で受け取るなら申請から1〜2週間程度かかるので、記録があいまいなら早めに取り寄せておくと、時期を取り違えずに話せます。
健康は、雇入れ時と定期の健康診断で把握し、異常があれば医師から乗務についての意見を聞くことになっています(国土交通省「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」)。睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査は推奨の検査で、雇い入れ時などに受けることが大切とされています。国のSAS対策マニュアルは、SASと分かっても直ちに運転業務から外すなどの差別的な扱いは厳禁で、スクリーニング検査だけでは運転業務の可否は判断できないとしています。 服薬中の薬や持病については、運転と勤務に関係するところを主治医と確認しておきます。
一方で、合理的・客観的な必要性がない採用選考時の健康診断や、本籍・家族・思想などを面接で聞くことは、就職差別につながるおそれがあるとされています(厚生労働省)。病歴をすべて話す必要があるわけではありません。
飲酒は、乗務の前と後の点呼で、目視などに加えてアルコール検知器を使って確かめます(旅客自動車運送事業運輸規則24条)。乗務前の点呼では、病気や疲れ、睡眠不足のせいで安全な運転ができなくなるおそれの有無も報告します。
入社後、乗務の前に受ける指導は貸切と乗合で違う
初任指導は、対象となる人がその事業の運転者に選任される前に受けます。指導の最低時間は、貸切バスが10時間以上と運転の実技20時間以上、乗合バスが合計6時間以上です。 初任診断は指導とは対象の条件が別で、該当する人が選任前に受けます。
| 貸切バス | 乗合バス | |
|---|---|---|
| 特別な指導 | 10時間以上+運転の実技20時間以上 | 合計6時間以上(実技はできる限り行うのが望ましい) |
| 対象から外れる人 | いない(経験者も対象) | 雇い入れ前3年間に、他の旅客の事業者で乗合事業の運転者に選任されていた人 |
| 初任診断(適性診断) | 新たに雇い入れた人 | 雇い入れ前3年間に受けていれば不要 |
貸切の運転の実技は、実際に走る可能性のある経路(高速道路・坂道・狭い道・市街地など)で、乗務するのと同じ区分の車を運転し、指導する人が同乗して行います。表の時間は法令が定める下限であって、会社が組む研修の全期間を示すものではありません。 面接で研修期間や同乗での指導について聞くときの手がかりにします。
面接の前に手元に用意しておくこと
- 出した履歴書と職務経歴書の控え
- 求人票(就業時間・求人に関する特記事項)
- 免許証と、大型二種の受験資格や取得の予定
- 事故・違反の時期と内容(あいまいなら運転記録証明書で確かめる)
- 持病や服薬について、主治医と整理した内容
- 勤務の組み方で生活が回るかの見通し
まとめ|大型二種の有無と、貸切か乗合かで、面接の準備が変わる
大型二種がなければ選考の段階と免許を取る時期を、貸切か乗合かで入社後の指導の違いを確かめておくと、面接で答える内容が定まります。 事故歴や健康は手続きでも確かめられるので、面接では正確に話すことに集中します。
面接の前に職務経歴書も用意するなら、保存しておけば会社ごとに複製して使えます。
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よくある質問
Q.バス会社の面接では何を聞かれますか?
A.会社によって違いますが、応募の理由、前の仕事、早朝・深夜を含む勤務、事故・違反歴、健康、大型二種の有無について、求人票と出した書類を見直して答えを用意しておくと安心です。
Q.大型二種がなくてもバス会社の面接は受けられますか?
A.二種がなくても応募できる養成の募集があります。応募の前に大型二種の受験資格を満たしているか、選考の段階と免許を取る時期、費用の条件を募集要項で確かめます。
Q.事故歴や違反歴は正直に話すべきですか?
A.会社は新しく雇う運転者の雇い入れ前の事故歴を、証明書などで把握することになっています。時期と内容を正確に話し、いま気をつけていることを添えます。
Q.睡眠時無呼吸症候群と言われたことがあっても、バス運転手になれますか?
A.国のマニュアルでは、判明しただけで直ちに運転業務から外すなどの差別的な扱いは厳禁とされています。乗務できるかは、治療の状況と医師の意見を踏まえて判断されます。
Q.入社後の研修はどのくらいありますか?
A.初任運転者の特別な指導の対象なら、法令の最低時間は貸切が10時間以上+実技20時間以上、乗合が6時間以上です。乗合は雇い入れ前3年間に他社で乗合事業の運転者に選任されていた人は対象外で、会社の研修全体の長さとは別です。
この記事の執筆者
株式会社DeLT
トラック・タクシー・バス・配送など各分野の転職サービスと公的データを徹底調査し、ドライバーの方が自分に合った働き方と転職先を選べるよう情報を発信しています。
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