ドライバーは「やめとけ」と言われる理由|車種別のきつい実態と後悔しない選び方

「ドライバーに転職したいけれど、調べると『やめとけ』『きつい』ばかり出てくる」と不安になっていないでしょうか。トラック・タクシー・バス・配送のいずれも、ネット上では「やめとけ」と言われがちな仕事です。

ドライバーが「やめとけ」と言われる主な理由は、労働時間の長さ・労働量の割に低めの賃金・不規則な生活リズム・事故や安全への責任の重さの4つに集約されます。 ただし「やめとけ」という印象には、古い情報や一部の悪条件に引きずられた面もあり、きつさの中身は車種によって大きく異なります。

本記事では、ドライバーが「やめとけ・きつい」と言われる理由を公的データで検証し、トラック・タクシー・バス・配送それぞれの実態と、向いている人・向いていない人、そして後悔しないための会社選びまでを解説します。きつさを正直に把握したうえで、自分に合う車種と会社を見極めるための材料を提供します。なお、車種ごとの年収の違いが気になる方は、あわせてドライバーの車種別 年収比較も参考になります。

この記事を読んで分かること
  • Qドライバーで一番きついのはどの車種ですか?
    A「きつさの種類」が車種で異なるため一概には言えませんが、月間の労働時間で見ると営業用トラックが212時間で最も長く、バス193時間、タクシー186時間、全産業平均177時間と続きます(国土交通省・2022年)。トラックは長距離の拘束と荷役、タクシーは歩合制の収入の不安定さと夜間勤務、バスは乗客の安全を預かる責任、配送は物量と納期のプレッシャーというように、負担の中身が違います。自分が何を負担に感じやすいかで向き不向きが分かれます。
  • Qトラック運転手は本当に「やめとけ」なのですか?
    A長時間労働や荷役の負担は事実ですが、「やめとけ」は中小型・地場の一部の条件や古い情報に引きずられた面もあります。2024年4月の改善基準告示の改正で拘束時間に上限が設けられ、長時間労働は是正の方向に進んでいます。荷役の少ない運行や大型・長距離で年収を上げる道もあり、会社選び次第で働きやすさは大きく変わります。
  • Q「タクシー運転手はやめとけ」は昔の話ですか?
    A歩合制ゆえの収入の不安定さや夜間勤務のきつさは今もありますが、「稼げない」「ブラック」という強いイメージは過去の情報を引きずっている部分があります。需要の多い都市部では年収が大きく伸び、未経験には保証給の手厚い会社もあります。隔日勤務にも2024年の改善基準告示で拘束時間の上限が定められました。エリアと会社の選び方で実態は大きく変わります。
  • Qドライバーの離職率は高いのですか?
    A意外に思われますが、運輸業・郵便業の離職率は10.3%で、全産業平均の15.4%より低い水準です(厚生労働省「雇用動向調査」令和5年)。むしろ問題は入職率も10.1%と全産業(16.4%)より低く、新しいなり手が入ってきにくいことです。その結果として高齢化が進み、人手不足が深刻化しています。「離職が多い仕事」というより「人手が足りない仕事」と理解するのが実態に近いといえます。
  • Q未経験でもドライバーに転職できますか?
    A可能です。自動車運転従事者の有効求人倍率は2.74倍(2024年9月)と全職業平均(令和5年)の1.29倍を大きく上回り、人手不足を背景に未経験歓迎や免許取得支援のある求人が増えています。普通免許から始めて大型・二種などの上位免許を取得し、条件の良い会社を選ぶことで、経験を積みながら年収を上げていける環境です。

ドライバーが「やめとけ」と言われる5つの共通理由【データで検証】

ドライバーが車種を問わず「やめとけ」と言われる背景には、長時間労働・労働量に見合いにくい賃金・不規則な生活・事故への責任・高齢化という5つの共通要因があります。 いずれも公的データで裏づけられる事実ですが、後述するように「離職が多いから」ではない点には注意が必要です。

ドライバーが「やめとけ」と言われる5つの共通理由は、次のとおりです。

  • 労働時間が長い:トラック212時間・バス193時間など、全産業平均を上回る
  • 賃金が労働量の割に低め:年間所得が全産業平均を下回りやすい
  • 生活リズムが不規則:早朝・深夜・隔日勤務や長距離の泊まりが多い
  • 事故・安全への責任が重い:労災や精神的なプレッシャーが大きい
  • 高齢化で将来に不安:平均年齢が高く、自動運転などの変化もある

ここからは、5つの理由をそれぞれ公的データとあわせて順に見ていきます。

① 労働時間が全産業平均より長い

営業用トラック運転者の月間実労働時間は212時間、バス193時間、タクシー186時間で、全産業平均の177時間をいずれも上回っています(国土交通省・2022年)。 トラックは全産業平均より月35時間ほど長く、年間にすると400時間前後の差になります。

長距離運行や早朝・深夜の配送、繁忙期の残業などが積み重なり、拘束時間が長くなりやすいのがドライバーの仕事の特徴です。労働時間の長さは「やめとけ」と言われる最大の理由であり、ほぼすべての車種に共通する負担になっています。 後述する2024年問題(改善基準告示の改正)は、まさにドライバーの長時間労働を是正するための制度です。

② 賃金が労働量の割に低めに感じられる

ドライバーの年間所得額はトラック456万円・バス399万円・タクシー361万円で、全産業平均の497万円をいずれも下回っています(国土交通省・2022年)。 労働時間が長いにもかかわらず賃金が平均以下になりやすいことが、「割に合わない」という印象につながっています。

さらに、トラックでは賃金に占める歩合給や時間外手当などの「変動給」の比率が約4割(大型では約47%)と高く、固定給の比率が低い構造になっています(全日本トラック協会・令和6年度)。タクシーも歩合制が中心です。固定給の比率が低いほど、繁忙・閑散や本人の頑張りで月々の収入が上下しやすく、収入が安定しにくい点もきつさにつながります。 車種別の年収の詳しい比較はドライバーの車種別 年収比較で解説しています。

③ 生活リズムが不規則になりやすい

早朝・深夜の運行、長距離の泊まり勤務、タクシーの隔日勤務など、ドライバーは生活リズムが不規則になりやすく、睡眠や家族との時間を確保しにくい働き方になりがちです。 荷物や乗客の都合に合わせて動くため、勤務時間が一般的な日中の仕事とずれやすいのが理由です。

休日が取りにくい会社や、シフトが変動しやすい職場では、生活リズムの乱れが負担として蓄積します。ただし、地場配送や送迎、固定ダイヤの路線バスなど、生活リズムを保ちやすい働き方も車種のなかには存在します。 不規則さをどこまで許容できるかは、向き不向きを分ける大きなポイントになります。

④ 事故・安全への責任が重い

運輸業・郵便業は脳・心臓疾患による労災の支給決定件数が業種大分類で最も多く、なかでも道路貨物運送業は中分類で最多となっています(厚生労働省「過労死等の労災補償状況」令和5年度)。 長時間労働と緊張を伴う運転が、健康面の負担として表れています。

加えて、乗客や荷物、そして周囲の交通の安全を預かる責任の重さも、精神的なきつさにつながります。腰痛など職業性の疾病も道路貨物運送業で多い傾向があります。事故を起こさないための緊張感が常につきまとう点は、ドライバーという仕事の責任の重さを物語っています。 だからこそ、無理のない運行計画を組む会社を選ぶことが安全にも健康にも直結します。

⑤ 高齢化が進み将来に不安を感じやすい

ドライバーの平均年齢はタクシー58.3歳・バス53.4歳・トラック48.9歳と、全産業平均の43.7歳より高く、高齢化が進んでいます(国土交通省・2022年)。 若い世代の入職が少なく、自動運転や減便といった将来の変化も相まって、先行きへの不安が「やめとけ」と語られる一因になっています。

ただし、高齢になっても続けやすいことは、裏を返せば長く働ける仕事だという側面でもあります。高齢化は人手不足の原因である一方、なり手が少ないからこそ未経験でも入りやすく、待遇改善が進んでいる追い風の面もあります。 将来性については後半であらためて整理します。

「離職が多い」は誤解|実は離職率は全産業より低い

実はドライバーの離職率は全産業より低い

運輸業・郵便業の離職率は10.3%で、全産業平均の15.4%より低い水準です(厚生労働省「雇用動向調査」令和5年)。「きついからすぐ辞める人が多い」というイメージは、データ上は必ずしも正しくありません。

実際の課題は離職ではなく、入職率も10.1%と全産業の16.4%より低く、新しいなり手が入ってきにくいことにあります。 辞める人が多いのではなく、入ってくる人が少ないために高齢化と人手不足が進んでいるというのが、ドライバー業界の実態です。きつさは事実として受け止めつつも、「離職が多い危険な仕事」と過度に恐れる必要はありません。

【車種別】「きつさの種類」が違う|トラック・タクシー・バス・配送を比較

ドライバーのきつさは車種によって中身が異なり、トラックは長距離の拘束と荷役、タクシーは歩合制の不安定さと夜間勤務、バスは乗客の安全を預かる責任、配送は物量と対人のプレッシャーが中心になります。 「ドライバー=きつい」と一括りにせず、自分がどの負担を受け入れられるかで向き不向きを判断することが大切です。

下の表は、車種ごとのきつさの中身と労働条件を同じ基準で並べたものです。きつさの「種類」と、自分との相性を見比べてみてください。

車種主なきつさの中身月間労働時間(2022年)年間所得額(2022年)賃金の安定性主な必要免許向いている人
トラック長距離の拘束・荷役(手積み手降ろし)・飲酒制限212時間456万円変動給の比率が高め中型・大型免許一人で集中したい・体力に自信がある
タクシー歩合制の収入の不安定さ・夜間勤務・客対応186時間361万円歩合中心で地域差大普通二種免許接客が苦でない・都市部で稼ぎたい
バス乗客の安全への責任・拘束・クレーム対応193時間399万円固定給中心で安定的大型二種免許安全運転を徹底できる・安定志向
配送・軽貨物物量・再配達・納期・取引先対応(委託は売上変動)※車種区分により異なる※委託は統計対象外正社員は安定/委託は不安定普通・準中型免許短い区間を効率よく回りたい

表の労働時間と年間所得額は、国土交通省が賃金構造基本統計調査などをもとにまとめた2022年の値で、全産業平均(月177時間・年497万円)と同じ基準で比較したものです。 軽貨物の業務委託は会社員ではなく個人事業主にあたるため、公的な賃金統計の対象外である点に注意してください。

数字を見ると、どの車種も労働時間は全産業平均より長く、所得は平均を下回る傾向が共通しています。一方で、賃金の安定性や必要な免許、きつさの中身は車種ごとに違います。ここからは車種別に、「やめとけ」と言われる理由と実態を詳しく見ていきます。

トラック運転手が「やめとけ・きつい」と言われる理由

トラック運転手が「やめとけ」と言われる主な理由は、長距離運行による拘束時間の長さと、手積み手降ろしなどの荷役の負担です。 月間労働時間は212時間と全産業平均を大きく上回り(国土交通省・2022年)、体力面の負担も「きつい」と語られる中心になっています。

長距離の拘束時間と荷役の負担

長距離トラックは運行そのものに加え、待機時間や荷物の積み下ろしで拘束時間が長くなりやすく、泊まりを伴う運行では生活リズムも乱れやすくなります。 荷役が手作業(手積み手降ろし)の現場では、運転以外の体力的な負担も大きくなります。

「トラック運転手は底辺」といった偏見が語られることもありますが、物流を支える社会的に不可欠な仕事であり、「底辺」というイメージは実態を正しく表したものではありません。実際のきつさは「長距離・荷役の多い一部の運行」に集中しており、地場配送や荷役の少ない運行を選べば負担は大きく変わります。 運行形態によってきつさが分かれる点を理解しておくことが大切です。

2024年問題(改善基準告示)で収入と働き方が変わる

2024年4月に改善基準告示が改正され、トラック運転者の年間拘束時間は原則3,300時間以内(改正前は3,516時間)、時間外労働は年960時間が上限となり、長時間労働の是正が進んでいます(厚生労働省)。 いわゆる「2024年問題」は、ドライバーの働き方にマイナスとプラスの両面をもたらしています。

残業を前提に稼いでいた層は収入が減る可能性がある一方、人手不足を背景に基本給の引き上げや待遇改善を進める会社も増えています。これからのトラック運転手は、長時間労働で稼ぐのではなく、改善基準告示を守りつつ待遇の良い会社を選ぶことが、収入と働きやすさの両立につながります。 大型・長距離や特殊車両で年収を上げる道もあり、求人はトラックドライバーの転職ランキング大型トラックの求人ランキングで比較できます。

2024年4月の改正で定められた車種別の主な上限は、次のとおりです。タクシー・バスにも同様の規制があるため、ここで横断的に確認しておきましょう。

車種年間の拘束時間1か月の拘束時間1日の拘束時間休息期間
トラック原則3,300時間原則284時間13時間以内(最大15時間/長距離特例16時間)継続11時間努力・最低9時間
タクシー(隔日勤務)262時間以内2暦日22時間以内継続24時間努力・最低22時間
バス原則3,300時間原則281時間13時間以内(最大15時間)継続11時間努力・最低9時間

いずれも2024年4月施行の改善基準告示の数値で、トラックにはこれに加えて時間外労働の年960時間という上限も適用されます(厚生労働省)。 車種ごとに拘束時間のルールが異なるため、求人を選ぶときは応募先がこの基準を守っているかを確認することが、働きすぎを防ぐ第一歩になります。

トラック運転手に向いている人/向いていない人

トラック運転手は、一人の時間を大切にしたい人・運転が好きで体力に自信のある人に向いており、不規則な生活が苦手な人や荷役の体力負担を避けたい人には向きにくい仕事です。

向いているのは、次のような人です。

  • 一人で集中して仕事に取り組みたい人
  • 運転が好きで、体力に自信がある人
  • 地場・長距離など運行形態を選んで働きたい人

逆に向いていないのは、次のような人です。

  • 規則正しい生活リズムを崩したくない人
  • 荷役(手積み手降ろし)の体力負担を避けたい人
  • 毎月の収入を一定に保ちたい人

同じトラックでも長距離か地場か、荷役の有無で負担が大きく変わるため、自分の希望に合う運行形態を選べるかが鍵になります。毎日帰宅したい人は地場・ルート配送、稼ぎを優先したい人は大型・長距離というように、働き方を選べばきつさは軽減できます。

タクシー運転手が「やめとけ」と言われる理由

タクシー運転手が「やめとけ」と言われる主な理由は、歩合制ゆえの収入の不安定さと地域差、そして隔日勤務や夜間の客対応のきつさです。 ただし「稼げない」「ブラック」という強い印象は、過去の情報を引きずっている部分も大きく、エリアと会社の選び方で実態は大きく変わります。

歩合制の収入の不安定さと地域差

タクシーは歩合制が中心のため、需要の多い都市部では年収が大きく伸びる一方、地方では伸びにくく、繁忙期と閑散期でも月々の収入が変動しやすいのが特徴です。 全国平均の月間給与は33万8,500円ですが(全国ハイヤー・タクシー連合会・令和5年)、エリアや本人の売上によって差が大きく出ます。

歩合制は「頑張った分だけ稼げる」仕組みである一方、売上が読みにくい時期は収入が下がる不安があります。未経験のうちは保証給の手厚い会社、稼げるようになったら歩合率の高い会社というように、自分の段階に合った賃金体系を選ぶことが収入を安定させるコツです。 高収入を狙える条件の会社は高収入で選ぶタクシー求人ランキングで比較できます。

隔日勤務と夜間・客対応のきつさ

タクシーは1回の勤務が長い隔日勤務が多く、深夜帯の運行や酔客・支払いトラブルなどの客対応が、精神的・体力的なきつさにつながります。 2024年4月の改善基準告示の改正では、隔日勤務の拘束時間は1か月262時間以内、2暦日22時間以内などの上限が定められ、過度な長時間労働には歯止めがかかっています(厚生労働省)。

夜間の客対応にストレスを感じる人がいる一方、一人で完結する仕事のため人間関係の悩みが少ないと感じる人もいます。隔日勤務は拘束が長い反面、明け休みを含めると休日が多くなり、まとまった自由時間を確保しやすいという利点もあります。 きつさと働きやすさは表裏一体である点を理解しておきましょう。

タクシー運転手に向いている人/向いていない人

タクシー運転手は、接客が苦にならない人・都市部で歩合を活かして稼ぎたい人・自分のペースで働きたい人に向いており、収入の安定を最優先する人や夜間勤務が体質的に合わない人には向きにくい仕事です。

向いているのは、次のような人です。

  • 接客・人と話すことが苦にならない人
  • 都市部で歩合を活かして稼ぎたい人
  • 自分のペースで働きたい人

逆に向いていないのは、次のような人です。

  • 毎月の収入の安定を最優先したい人
  • 夜間・深夜勤務が体質的に合わない人
  • 地方で高い収入を求めたい人

平均年齢が高く未経験からでも始めやすいため、セカンドキャリアとして選ぶ人も少なくありません。地方で安定収入を求めるなら固定給の比率が高い会社、都市部で稼ぎたいなら歩合率の高い会社というように、目的に合った会社選びが満足度を左右します。

バス運転手が「やめとけ」と言われる理由

バス運転手が「やめとけ」と言われる主な理由は、多くの乗客の安全を預かる責任の重さと、拘束時間の長さ・クレーム対応の精神的負担です。 月間労働時間は193時間と全産業平均を上回り(国土交通省・2022年)、大型二種免許が必要なハードルもあわせて語られます。

乗客の安全を預かる責任と拘束時間

バス運転手は一度に多くの乗客を乗せて運行するため、安全運転への責任が非常に重く、ダイヤ通りに運ぶプレッシャーや乗客・他の車両からのクレーム対応が精神的な負担になります。 路線によっては早朝から深夜まで勤務が分かれる「中抜け」シフトがあり、拘束時間が長くなりやすい点もきつさにつながります。

2024年4月の改善基準告示の改正で、バス運転者の年間拘束時間は原則3,300時間以内、1日13時間以内(最大15時間)などの上限が定められました(厚生労働省)。安全運転を徹底できる人にとっては、責任の重さがそのままやりがいに変わる仕事でもあります。 路線バスは固定ダイヤで生活リズムを保ちやすいなど、種類によって働き方が変わる点も知っておきましょう。

大型二種免許のハードルと取得支援

バス運転手になるには大型二種免許が必須ですが、人手不足を背景に、免許取得費用を会社が負担する取得支援制度のある求人が増えています。 普通免許からでも、入社後に会社のサポートで二種免許を取得してデビューするルートが一般的になりつつあります。

免許取得のハードルは、裏を返せば運転できる人が限られることを意味し、それがバス運転手の比較的安定した待遇を支えています。未経験から目指すなら、取得支援制度のある会社を選ぶことで初期費用の負担を抑えられます。 二種免許の取り方そのものについては二種免許の取り方で詳しく解説しています。

バス運転手に向いている人/向いていない人

バス運転手は、安全運転を地道に徹底できる人・安定志向で長く働きたい人に向いており、クレーム対応のストレスに弱い人や不規則なシフトが苦手な人には向きにくい仕事です。

向いているのは、次のような人です。

  • 安全運転を地道に徹底できる人
  • 安定志向で、長く同じ仕事を続けたい人
  • 乗客への接遇・気配りに抵抗がない人

逆に向いていないのは、次のような人です。

  • 乗客や他車からのクレーム対応にストレスを感じやすい人
  • 中抜けなど不規則なシフトが苦手な人

公営バスは公務員に準じた安定した待遇、民間は会社により幅があるなど、運営主体でも働き方が変わります。固定給中心で収入が安定しやすいため、家庭を持ち堅実に働きたい人に選ばれやすい車種です。各社の条件はバス運転手の転職ランキングで比較できます。

配送・ルート配送ドライバーが「やめとけ・きつい」と言われる理由

配送・ルート配送ドライバーが「やめとけ」と言われる主な理由は、増え続ける物量や再配達・納期のプレッシャーと、取引先との人間関係です。 さらに軽貨物の業務委託では、収入が「売上−経費」で決まる不安定さも、きつさとして語られます。

物量・再配達・納期のプレッシャー

宅配やルート配送は時間指定や再配達への対応が求められ、1日に回り切らなければならない物量と納期のプレッシャーが、配送ドライバーのきつさの中心になっています。 取引先や届け先とのやり取りでストレスを感じる場面もあり、運転以外の負担が小さくありません。

一方で、決まったルートを回るルート配送は、慣れれば段取りを立てやすく、対人の負担が比較的少ない働き方でもあります。物量や納期のきつさは案件によって大きく異なるため、配送では「どの案件・どの会社で働くか」が満足度を大きく左右します。 待遇の低い案件を避けることが、後悔しないための第一歩になります。

軽貨物(業務委託)は「売上−経費」で考える

軽貨物の収入は「売上−経費」で見る

軽貨物(黒ナンバー)の多くは業務委託で、会社員の給料ではなく、売上から車両費・燃料費・保険料・国民年金などの経費を引いた額が手取りになります。額面の売上が高く見えても、経費を差し引くと手元に残る金額は想像より少なくなることがあり、公的な賃金統計の対象外である点も会社員とは性質が異なります。

働いた分だけ売上に直結し、開業のハードルが比較的低い点は魅力ですが、収入の保障がないリスクも理解しておく必要があります。会社員として安定した配送の仕事を選ぶか、委託で独立を目指すかは方向性が大きく異なるため、自分が安定と自由のどちらを重視するかで判断することが大切です。 開業の流れは黒ナンバー・軽貨物開業の記事で解説しています。

配送ドライバーに向いている人/向いていない人

配送ドライバーは、短い区間を効率よく回りたい人・毎日帰宅して生活リズムを保ちたい人に向いており、物量のプレッシャーに弱い人や収入の不安定さを避けたい人(特に委託)には向きにくい仕事です。

向いているのは、次のような人です。

  • 短い区間を効率よく回るのが得意な人
  • 毎日帰宅して生活リズムを保ちたい人
  • 決まったルートをコツコツこなしたい人

逆に向いていないのは、次のような人です。

  • 物量や納期のプレッシャーに弱い人
  • 収入の不安定さを避けたい人(特に業務委託)

普通免許から始められる案件も多く、未経験から入りやすいのも特徴です。未経験から安定して働きたいなら、正社員で福利厚生のある会社を選ぶのが安心です。未経験歓迎の求人は未経験歓迎の求人、委託・正社員を含む各社の条件は配送・軽貨物ドライバーの転職ランキングで比較できます。

それでもドライバーが「人手不足で狙い目」と言える理由

ドライバーはきつい面がある一方で、深刻な人手不足を背景に未経験でも入りやすく、待遇改善が進んでいる「狙い目」の仕事でもあります。 「やめとけ」という言葉の裏側には、転職を検討する人にとってのチャンスも隠れています。

自動車運転従事者の有効求人倍率は2.74倍(2024年9月)で、全職業平均(令和5年)の1.29倍を大きく上回っています(厚生労働省)。求人倍率が高いということは、それだけ人材が求められており、未経験歓迎や免許取得支援のある求人が豊富だということを意味します。 普通免許から始めて上位免許を取得し、経験を積みながら年収を上げていける環境が整っています。

さらに、長時間労働を是正する2024年問題(改善基準告示)の流れは、残業頼みの働き方を難しくする一方で、基本給や手当で待遇を改善する会社を増やしています。離職率が全産業より低いという事実とあわせて考えれば、ドライバーは「正しく会社を選べば長く働ける仕事」だといえます。 きつさを避けるのではなく、きつくない会社を選ぶ視点が重要になります。

「やめとけ」を避ける後悔しない会社選びのポイント

ドライバーで後悔しないためには、改善基準告示を守っているか・荷役の有無・歩合や保証給の手厚さ・休日数を確認し、いわゆるブラックな会社を避けることが何より重要です。 きつさの多くは「仕事そのもの」ではなく「会社の条件」に由来するため、会社選びで働きやすさは大きく変わります。

具体的には、求人を比べるときに次の点を確認しましょう。

  • 改善基準告示(拘束時間・休息期間)を守っているか
  • 荷役(手積み手降ろし)の有無と、運転以外の付帯作業の範囲
  • 歩合と保証給のバランス(タクシーは特に重要)
  • 年間休日数と、休日の取りやすさ
  • 賞与・各種手当の内訳と、固定給の比率

求人を比べるときは、求人票の額面だけでなく、拘束時間や休息のルール、賞与・手当の内訳、年間休日数まで含めて総合的に判断しましょう。「稼げる」ことだけを強調し、労働時間や休日の説明が曖昧な会社は、長時間労働を前提にしている可能性があるため注意が必要です。 複数の求人を比較し、条件を客観的に見比べることが失敗を防ぐ近道になります。

自分一人で条件の良い会社を見極めるのが難しい場合は、車種を横断して相談できる転職エージェントを活用すると、希望に合う会社を効率よく探せます。各サービスはドライバー転職エージェントのおすすめランキングで比較できます。

まとめ|「やめとけ」は車種と会社で大きく変わる

ドライバーが「やめとけ」と言われる理由は、長時間労働・労働量に見合いにくい賃金・不規則な生活・事故への責任という共通要因にありますが、きつさの中身は車種で異なり、会社選び次第で働きやすさは大きく変わります。 トラックは長距離・荷役、タクシーは歩合の不安定さ、バスは安全の責任、配送は物量と対人というように、負担の種類を理解して自分との相性を見極めることが大切です。

「離職が多い」という通説とは逆に離職率は全産業より低く、人手不足を背景に未経験でも入りやすく待遇改善も進んでいます。きつさを正しく把握したうえで、自分に向いた車種と、改善基準告示を守る条件の良い会社を選べば、後悔しにくいキャリアを築けます。まずは気になる車種のランキングで各社の条件を見比べてみてください。年収面が気になる方は、車種別の年収を解説した下の記事もあわせて参考になります。

この記事の執筆者

ドライバー転職のホンネ編集部
編集部ドライバー転職のホンネ編集部

株式会社DeLT

トラック・タクシー・バス・配送など各分野の転職サービスと公的データを徹底調査し、ドライバーの方が自分に合った働き方と転職先を選べるよう情報を発信しています。

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